目黒区にもあった!!〜何を語る?帯化植物〜第2弾

奇形植物を発見してから、近所での聞き込み調査をしましたので、ご報告します。
1.この土地は昔、畑だった。
2.この土地にあった住宅を解体したのは3年前の夏だった。
3.地下室が作られていて、基礎を取り去ると7m位の穴になった。
4.基礎を取り去った後、大量の水が出た。実はこの辺りは昔、用水路が流れていて、5m先で別の用水路と合流し、また100m先で川に流れ込んでいたそうだ。
現在も水脈があるということがわかる。
5.大量の水を抜きながら、ダンプカーで運び込んだ土砂で穴を埋め、現在は空き地。

 以上から、住宅解体後に建築廃材を埋めたため、何らかの土壌汚染が起こったか、運び込んだ土砂が汚染されていたものだったかが考えられます。しかし、国内の他の地域でもはっきりと原因が解明されていません。原因が土壌汚染とは限りませんが、この奇形植物が自然界より何らかの危険信号を発していると理解したらよいと思います。
 現在、東京都で制定されている「環境確保条例」や「土壌汚染対策法」の対象は工場や事業所の事業者や所有者となっています。工場や事業所を廃止し建物を除去しようとした時には調査し、報告しなければならないというものです。しかし、それ以外の民有地はこれらの調査の対象とならないため万一土壌が汚染されていても、わからなければそのまま土地が売買されてしまいます。そこで、汚染された土地の購入を防ぐためにはどうしたらよいかを調べてみました。まず、その土地の利用履歴や土壌調査履歴を調べる事をお奨めします。目黒区役所の環境保全課で、わかる範囲で情報提供をしてくれます。自分で調べる他、不動産業者と土地利用履歴調査と土壌検査の契約を交わし、報告書を請求することができます。不幸な事に手付金を支払った後で汚染が判明した場合には、契約解除も可能ですが、手続きの煩雑さを考えると、決める前に確認しておきたいものです。(花子)

 追記:個人の問題も重大ですが、土壌汚染は地下水など周辺環境への影響も懸念されます。さらに、目黒区は東京湾までの距離が短いため海まで汚してしまいます。この機会に小さな草花からのシグナルも見過ごさない目を持ちたいものです。