環境への取り組み  <おひさまレポートより>

−省エネにチャレンジするハワイ州の試み−

 アメリカは省エネには縁遠い国というような感があったが、エネルギーを節約するための方策が意外にもいろいろと取られています。今回紹介するのはハワイ州が公務員の週4日勤務を検討しているという情報です。現在の週5日40時間勤務を週4日40時間勤務に変更し、その勤務時間は7時30分から18時30分の10時間勤務とし、消防や警察など市民生活に影響を及ぼさない範囲に限定するようです。マイカーによる出勤で朝晩の渋滞を余儀なくされていたものが緩和され、公務員のガソリン節約、ゆとりある休日の過ごし方ができるというものです。もちろん、公用車のガソリン節約や役所の光熱費節約が大きなメリットとなっています。アメリカ国内ではユタ州が最初に実施していますが、まだその効果が数字として正式に発表されていないようです。しかし、光熱費の節約は間違いなく可能と判断し実施を検討しているのです。ただし、学校への送迎を必要としている子どもを抱えている家庭では、この勤務時間帯は満足のいくものではないらしく、万人に受け入れられているわけではないようです。
また、交通渋滞を避けるために通勤用フェリーも導入されました。島国という特徴を生かし、地方からダウンタウンまで1日3往復のフェリーの航行を開始しました。フェリーはバス料金と同額(片道2ドル)で定期券でも乗船できます。実は前回の利用者激減で中止となった経緯を参考にフェリーターミナルに19台の駐車場を設置し、近隣の町からはこのターミナルまでシャトルバスも整備しました。「さあ、水に入って、渋滞から逃れよう!」というキャッチフレーズで1日400台の自動車を減らす目標を掲げています。東京でも上手に海や川・運河を利用できるといいですね!