広吉敦子とおひさまレポート№81発行
広吉敦子とおひさまレポート№81を発行しました。
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環境まちづくりNPOエコメッセの被災地支援
~目的は、「交流と自立支援」~
郡山市にある双葉郡富岡町応急仮設住宅集会所でのワークショップ
2011年6月に東日本大震災「女性支援ネットワーク」の依頼を受け、エコメッセは被災地の女性支援活動に取り組んでいます。
2011年度は現地の「NPOしんぐるまざあず・ふぉーらむ・福島」と連携して、避難している方が集う場となるようワークショップ「手作り茶話会」を、南一丁目応急仮設集会所で11月から3月まで月1回開催しました。ワークショップでは「自宅でも作れる小物作り」を提案し、住民の方がボランティアで運営している「喫茶つつじ」のオープン日に合わせて開催しました。ワークショップは、私たちが東京から持参したお菓子と一緒に喫茶のコーヒーをみんなでいただいて、終わるようにしました。
ワークショップには私たちの心配をよそに他の仮設住宅の方・借り上げ住宅に入居の方など、およそ30人という予想以上にたくさんの方々が参加してくださいました。南一丁目応急仮設住宅は、福島第一原発の強制避難区域にあたる双葉郡富岡町のみなさんが避難生活している仮設住宅の一つです。以前からの知り合いや避難所生活で知り合った方々が引越し、どこに落ち着いたのかわからない中で久しぶりに出会えた方もあり、懐かしい出会いと情報交換など交流の場となりました。また、「みんな忘れて夢中になれていい」「作るのが楽しい」など嬉しい言葉をいただきました。一方「いつまでこの生活が続くのか?」「帰れないなら帰れないではっきり決めてくれるといいのに」などの言葉に、自宅があるのに帰れないもどかしさや先の見えない生活への不安、地震や津波など自然災害はある意味仕方がないとあきらめがつく部分もあるが、原発事故による放射能という目に見えないもので線引きされて、今まで住んでいたところを離れなければならなかったことへの割り切れない想いを感じました。
2012年度は現地の要望もあり、「NPOしんぐるまざあず・ふぉーらむ・福島」「富岡町社会福祉協議会」と連携し、ワークショップを午前午後の2回開催することとなりました。これまでの南一丁目応急仮設住宅に加えて、午後は緑ヶ丘東七丁目応急仮設住宅集会所で「つるし雛づくり」を7月~来年3月までの予定で開催しています。
緑ヶ丘東七丁目応急仮設住宅は、市の中心から離れた所にあり入居者は約220人です。20人ほどの参加者は和気あいあいとした楽しい雰囲気で、つるし雛づくりを楽しんでいます。自治会長さんは自らご夫妻で参加してくださり「年寄りが多いから力を合わせて助け合わなきゃな」「3月にはここにつるし雛を飾りたい」と話していらっしゃいました。
また、今年度は手作りしたものが収入に繋がるように「仕事起こし」の支援も始めました。まずは、被災者の方々が手作りされた「裂き布ぞうり」「アクリルたわし」「布バック」などをエコメッセの店舗(「水(すい)・緑(りょく)・木地(きち)」「元気力発電所」など都内に15か所)や世田谷区の経堂駅近くにある生活クラブ館地下1階にある惣菜カフェ「素々(もともと)」などで販売しています。
富岡町らしさを出すにはどういった手作り品がいいのか、イベントでの販売や販売してくれる店舗探しなど、避難されているみなさんと相談しながら少しずつ進めていきたいと思っています。 (西田恭子)
環境まちづくりNPOエコメッセ http://ecomesse.jp/