これからなつ、知っておこう、冷蔵庫の秘密!

 冷蔵庫の扉が完全に閉まっていないと「ピーピーピー・・・」とお知らせ音が鳴りまが、これは扉が閉まっていないよ~と冷蔵庫が感知し、1分後に鳴り始めます。

この警告音は「ドアが開いて1分経過しました。冷蔵庫内の空気の温度が室内温度と同じになりますよ」と知らせる意味があるのです。もちろん、庫内のものは冷えたままですが、冷蔵庫は再度同じ温度にするために、必死で冷やし始めなくてはならないのです。これは、ドアを開けていつまでも食品を探しているときにも同じです。昔と違って、ドアがいくつもあるのは、物をさっと探し出して、ドアをすぐに閉められるようにするためでもあるのです。

 例えば、最近CMなどでも耳にする「エコナビ」が導入されている冷蔵庫は、照明やドアの開閉により、その家の生活パターンを覚えます。例えば、夜11時になると電気も消え、冷蔵庫の開閉もないと判断すると、夜間の庫内温度を1度高く設定します。開閉がなければ、温度維持だけで済むからです。

また、ドアを開けると照明がつきますが、これは単に物を探しやすくするだけでなく、庫内にどれだけ物が置いてあるか、照明の影によって判断して、モーターを動かしているのです。詰め込みすぎも、要注意ですね。

  省エネは企業での努力により、特に近年ドンドンと進んでいるのです。ですから、一定の年数が経過したら思い切って買い換えることも省エネにつながります。

 10年前の冷蔵庫(400㍑)は、今のものと比べると2万4千円/年の電気料金の差が出るといわれています。

  最後に、冷蔵庫のドアを開けていると暖かい空気が入り込み、冷蔵庫内に結露ができます。これが製氷機能に影響します。霜が付き、故障の原因にもなるのです。

やはり、いつまでもドアを開けているのはやめた方が良さそうですね。

                                                                                        目黒区環境ナビゲーター  室井 泰子