おひさまレポート69より 子どもの「育ち」を守るために

「遊びの出前がやってくる」

プレリヤカーに積んできた「宝物たち」が、いつもの公園を特別な空間にします。この事業は世田谷区でプレリヤカーを運行している「KOPA」と協同で行ないました。
プレリヤカーに積んできた「宝物たち」が、いつもの公園を特別な空間にします。この事業は世田谷区でプレリヤカーを運行している「KOPA」と協同で行ないました。
7月28日真夏の日差しがまぶしい中、東山公園で第1回「遊びの出前がやってくる」を行いました。東山公園は大きな木があり、夏でも木漏れ日の下で遊べるとても素敵な公園です。
リヤカーで色々な遊び道具を運び、公園の一角に遊びのしかけを作りました。当日は30度を超えた暑い日でしたので簡易プールで水遊びなどしました。
初めは10組ぐらいの親子の参加でしたが、お昼前には18組に増え、とてもにぎやかな空間になりました。私たちも初めての試みでしたので、参加者とコミュニケーションをとるのに精一杯でしたが、次回からは参加者同士が繋がっていけるよう働きかけをしたいです。アンケートには子どもの遊ぶ環境に必ずしも満足していなく、プレーパーク(自然の中で身体を使い、自分の責任で自由に遊ぶ)のような、禁止事項がなくのびのびと遊べる公園を望む声が多かったです。
私は、住民が自ら必要だと思う空間を形にした世田谷区野沢にある「のざわテットーひろば」(民有地を活用した乳幼児を持つ親子向けのミニプレーパーク)の立ち上げから参加してきて、9年近く経ちました。今度は目黒区にもそのような場所を作りたいと思い、今回の活動を始めました。
実現するには、時間がかかり、エネルギーも要ります。しかし、そこには便利・早さ・クールを求める今の社会に足りない、きめ細やかで、ゆったりした時間が流れ、純粋に熱くなれる事がたくさんあります。私が活動を継続できた理由はここにあるのだと改めて思います。大人も子どもも安心して自由に遊べ、時間が経つのを忘れながら、ゆったり子どもに寄り添えるそんな場所があれば、子育てはとても楽しいものになっていくでしょう!
そんな場所を一緒に作りませんか?       広吉 敦子