市庁(いわゆる、ソウル市のビジネス中心部)まで空港から地下鉄に乗り40分で到着しました。パスモのようなT-マネーというカードを地下鉄窓口で10,000ウォン(以下wと記載します)チャージしてもらい(多分、カード自体も窓口で購入可能)、滞在した4日間はタクシーを1度も使わずに地下鉄だけを使用しました。このカードを利用すると地下鉄とバスの基本料金が割引(19歳以上の大人料金では1,000w→900w、13歳〜18歳の青少年は1,000w→720w、12歳以下の子どもは500w→450w)になるシステムでお得です。他の路線と乗り換え可能な駅に到着する時には、車内に音楽が鳴りますので分かりやすくなっています。日本に比べると、バリアフリーの進みが遅いようで、乗り換えやコンコース内の階段が目立ちました。ほとんど、地下を走っていますが、地上に出たときの高速道路の様子はいつも渋滞気味で、混んでいました。韓国も車社会で、街中も車が多く、車優先のような雰囲気がありました。市庁前の道路は片側6車線の計12車線と、幹線道路はどれも道幅が広く、渡るための地下道が多く作られていますが、歩道橋は見かけませんでした。足腰が丈夫でなければ、ちょっと街へ出るのが億劫になるかな?と思うほど、バリアフリー化がされていないように感じました。
<ここにもエコ!>
割り箸を目にしたことは1度も無く、レストランでは「銀色の韓国のお箸」が出されました。また、スパーマーケットではレジ袋が有料でした。1枚50wがレシートに計上されますが、マイバックを持参すると50wが割引されます。「有料・無料」ではなく「有料・割引」のシステムなのです。
ホテルでは、やはり「歯ブラシ・歯磨き粉」「髭剃り用のかみそり」が有料でした。しかし、私の滞在したホテルでは「シャンプー・リンス・石けん」は無料で備え付けてありました。ただし、1回分をパックしたものでなく容器に入ったものでした。(持参したので使いませんでしたが・・・)
観光地のごみ箱は3つに分類され、街中にごみが散乱していることもなく、ポイ捨てされたごみも少ないように感じました。街中で清掃している人(ごみ広い)を何回も見かけましたが、ユニフォームを着ているわけではないので、どのような立場で行っているかは不明でした。
<清渓川 チョンゲチョン>
市庁前の広場から川が始まっています。まだ、寒い季節のためなのかは分かりませんが、匂いはありませんでした。どんな時間帯でも散歩を楽しむ人をたくさん見かけました。川には生態系を復活させるための策なのか、水が少し溜まるような小さな入り江のような工夫がされています。緑豊かな季節には水草を見ることができそうです。人工的でなく、自然の趣を残そうという努力が感じられました。ビジネス街の憩いのスポットのようでした。もっと、川を下っていくと生活感のある街を流れる「チョンゲチョン」に出会えたかもしれません。
4日間の駆け足旅行でしたが、実際に体験すると日本でも取り入れたいシステムがあり、特にレジ袋の有料・割引の方法はやってみたいと思いました。また、清渓川岸を歩いてみて、目黒川もこのような川になったら、周辺の街並みがもっと素敵に変化するかもしれないなと思いました。上から下を流れる川の水面を眺めるより、体に水を感じながら水面を眺め、散歩できると本当にいいですね〜。(Y子)
写真1.川の始まり、ここはとても人工的
写真2.川の始まりから300m位の場所
写真3.水鳥の休憩場所なのか、水草も見える
<旅のこぼれ話>
地下鉄内で、実演販売を目撃しました。その1つは、ハンガーに掛けたワイシャツをつり革に掛け、マジックで線を書き洗剤できれいに落とす「魔法の洗剤」。デパートの実演販売さながらの上手な語り口に、乗客は次々に購入するのです。また、買い物カートにCDラジカセを置き、音楽をかけながらCDを販売する光景もみました。売れたら、隣の車両に移動します。違法行為らしいのですが、乗客たちは迷惑そうではなく、上手な売り込みに聞き入っていました。