条例浸透を願って 〜公開学習会の報告〜

「目黒区男女が平等に共同参画する社会づくリ条例」

平成14年3月、23区ではじめての「目黒区男女が平等に共同参画する社会づくり条例」が制定されて4年が経ちました。この条例は多くの市民グループが関わって作り上げた市民案がもとになっており、条例の名称も読んでそのまま理解できるようにと考えられています。条例の主旨が地域社会に浸透することを願い活動を続けている市民グループは「年次報告書」が発行されたことを受けて、条例の検証を兼ねた公開学習会を開きました。

公開学習会 「目黒区の男女平等・共同参画の推進はどこまで進んだか?!」
             主催 目黒区男女平等条例を推進する会  後援 目黒区
2006年5月13日(土)、目黒区男女平等・共同参画センターにおいて標記学習会が行われた。『平成16年度男女平等・共同参画の推進に関する年次報告書』(目黒区発行)を基に目黒区男女平等・共同参画審議会会長の神尾真知子さんが、男女平等・共同参画審議会答申「推進計画の事業評価」を中心に、第三者評価の意義と考え方などを説明され、その後、意見交換を行った。
主催団体である「男女平等条例を推進する会」は2000年4月に発足し、25名の会員のもとに例会をもち、「男女平等・共同参画審議会」に委員を出し、区の施策について検討し、男女平等・共同参画オンブーズに申し出る協議などを続けている。活動の一環として、上記の年次報告書を読み、会員外の方々とともに男女平等・共同参画の推進について考えていきたい思いで今回の学習会を計画した。
参加者は16名(女13、男3)、質疑、感想・意見を含めて内容の濃い学習会であった。
 はじめに、区の男女平等・共同参画政策のあゆみとして、1979年に区が婦人問題懇話会担当を設置したときから、現在までをレジュメにそって追ってくださったので、施策の進み方を感じながら現状を考えることができた。区の条例及び推進計画の特色についても主要部分が説明された。本学習会の中心である事業評価については、今までは行政の施策が実施するところで終わっていたが、評価が加わることで効果的な実施となること、そして第三者である審議会は客観的な評価をできることが話された。「年次報告書」からはいくつかの項目を取り上げて具体的な説明の後、質疑応答に移った。
 この日の参加者は真に男女平等・共同参画の推進を願っている方々であった。施策の浸透を望む発言として、*生活者の視点で参画したい、子ども(若い人)への平等の視点の大切さ *事業評価に利用者の声を入れたい。*報告書を読んで意見を出そう。*男女平等・共同参画センターを発信の場に。センターの認知度を高めたい。*子育て支援、福祉の場で今の評価が下がらないように切に望む。*地域活動の場に平等・共同参画の教育を望む。など力を得る発言があった。(文責 酒井)