環境学習のテーマは「食」
私たちの生活に密着した「食」を通して、日本の自給率低下や外国から輸入する事で環境に負荷をかけているということを学びます。通常、自給率の計算は輸入する食品の消費カロリーにその量を乗じて出しますが、この講座は輸入量と運んでくる距離に注目してすすめます。食糧が船やジェット機で運ばれてくるために、CO2の排出が地球温暖化に拍車を掛けていることや大量輸出をするためにその国の環境に大きな影響を与えていることなどを知るプログラムです。
ゲーム感覚で楽しく始まる授業
クラスの4〜5人が1グループになり、いくつか用意されたパターンからグループ毎に献立を選びます。献立どおりに料理するように食材カードから必要な食材を相談しながら集めます。買い物感覚で楽しみながら授業に導入できる工夫がされています。とんかつの衣に必要なパン粉やてんぷらの衣の小麦粉などは見落としがちで、ちょっとした家庭科の授業のようです。
食材が世界を語る
食材の国内自給率やどこから一番輸入されているかを統計表から読み取り、世界地図に書き込みます。いくつかの国が日本に向けてたくさん輸出していることがわかります。その後、世界飢餓の状況の資料を見ながら、食を通して色々な国の背景にどのような事情があるのかを学びます。子どもたちは思いがけないことに気づくことができます。
子どもの興味を誘う工夫
授業では担任の先生も一緒に参加した寸劇が取り入れられ、日本の食品事情を面白く理解できる工夫が凝らしてあります。見ていてとても楽しいのですが、奥の深い内容で大人でも知らないことがわかり易く伝えられています。最後に授業のまとめとして、先進国で最も国内自給率の低い日本で、少しでも自給率をアップさせるために自分たちができる事をグループ内で考えて発表します。2日間、4時間に渡る授業は快いテンポで進み、大人のための講座としても十分な内容となっています。資料も充実しており、企業からも依頼が来るほどの人気の講座です。グループでも受講可能ですので、お気軽にお問い合わせ下さい。