電気は遠くで作ったものをいながらにして、便利に使うのが当たり前の生活の中、持続可能なエネルギー源を小さな発電所として身近に作ってしまう発想の転換は生活の中のエネルギー自立をうながすことにつながります。しかし、個人の負担や努力には現状では限度があります。これまで日本が太陽光発電量で世界1位だったのは国の補助事業があったからからです。しかし、国は新たな方策を示さないまま、その住宅への補助事業を今年度で終了しました。それに比べドイツが近年躍進しているのは、買取制度や買取価格の設定などで自然エネルギーを優先する「再生可能エネルギー法」の存在でしょう。
自然エネルギーの普及を大きく進めるには自治体や、国の制度作りが最も大切であることを改めて感じた1日でしたが、我々の活動は、持続可能な社会づくりに一人ひとりができることを考え、実行していくことです。 (エコメッセ練馬運営委員長 新藤絹代)
* エコメッセは生活者ネットワークも所属している生活クラブ運動グループの一つで、
地域ごとに環境テーマを決めてリサイクルショップを運営しその売上金を積み立て、環境まちづくり活動を通して市民に還元しているNPOです。(正式名称は環境まちづくりNPOエコメッセといい、東京都内で8店舗を展開。)
* NEDO・・・独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構
* GIAC・・・財団法人 広域関東圏産業活性化センター