肥田舜太郎氏の講演会に参加して

「日本は広島、長崎での被曝の経験がありながら調査も対策もないままだった。
放射能について知らないなら知らないと言えばいいのに、知ったフリをしてウソをつく」
と国や御用学者を痛烈に批判。
「放射線の安全許容量は、人の命の安全ではなく、東電の経営の安全を守るためのもの」
など、はっきりした物言いはとても気持ちよかったです。

日本人全員がヒバクシャで、日本中どこも安全な所は無く、食べ物も汚染されている。
しかし、被爆はしても健康に過ごし、寿命いっぱい生きることが大事。
広島、長崎で被曝した人でも、80代90代まで生きている人たちもいる。
おとなは、残された命を、これから生まれてくる命のために使っていかなければならない。
人事ではなく、自分の責任として。

ヒバクシャのために生きる医者になると決めたという肥田先生
被爆しながらも、こうして元気な姿で目の前に存在することで
希望をもったお母さんたちも多かったようでした。
質問の時に、涙で声を詰まらせているお母さんもいました。

お母さんたちにお願いしたいこと・・・
子どもたちに、普段と違う様子があったら必ず日記につけてください。
それでも気になるようなら、小児科へかかり受診の記録を残してください。
毎日の変化を記録しておくことが大切だということです。

谷口久仁子

肥田舜太郎(ひだ しゅんたろう)
 1917年広島生まれ。医師。広島市への原爆投下により自身が被曝、その後被ばく者の救援・治療にあたる。
 6000人以上の臨床体験をふまえて「原爆ぶらぶら病」と呼ばれる症状や、低線量・内部被曝の影響に関する研究にも携わった。
 著書に『ヒロシマを生きのびて』(あけび書房)、共著書に『内部被曝の脅威』(ちくま新書)など。

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