一石二鳥どころじゃない!—屋上緑化—

2006年7月28日 11時46分 | カテゴリー: 活動報告

 個人の楽しみから始まったこの緑化は、思いがけずたくさんの効果をもたらしてくれます。その効果とは・・・。

<この助成制度は生活者ネットワークが政策提案し実現しました。>

屋上大革命!
目黒区東山にお住まいの鶴田さんは目黒区のみどりの助成制度を利用してご自宅の屋上を緑化しています。自己負担額は約46万円、手続きは簡単、事前に申請し、見積もり時と出来上がり時に職員が確認に訪問します。意外と簡単にできる都会の緑化に取り組みませんか?
きっかけは区民まつり
 区民まつりで区役所総合庁舎の屋上緑化を手がけた東京農業大学の研究室が出展しているブースを訪ねたことがきっかけになったそうです。3階建てのビルの3階がお住まいですが、夏の暑さが厳しいことと、人工芝を敷いてゴルフのパット練習をしたり、自己流で植木鉢を置いたりしていたそうですがもう少し何とかできないものかと思い相談したそうです。この農大の先生との出会いが屋上庭園の始まりです。
芝選びと建物の耐重力調査からスタート 
屋上緑化では、土を盛って、植物を植えるため相当の重さに耐える建築物であることが重要です。このビルは建設当初から建物を高く建て増しすることを考えて、屋上の強度を強くしていたそうで、将来を見据えた設計により難なくクリアできました。
 芝を植えて庭園にしたいとお考えでしたので、次は植える芝の種類です。以前、芝の展示会で薦められた「洋芝」を2㎡だけ植えて試しているところでしたが、新たな部分は農大の先生のお勧めの「高麗芝」を植えました。2種類の芝で、ちょっとした実験をされているそうです。33坪の屋上の約7割を緑化していますが、緑化の割合が少ないと照り返しで植物が育たないそうです。2005年11月に植えた芝は元気にすくすくと成長し、初めての芝刈りの時を待っているかのようでした。
植物を植えるための花壇作りは材料選びが大切
 芝を植えるベースになる部分は耐根シートの上に水保持のできるブロックを敷き、珪藻土を約5㎝盛っています。この特別な土とブロックのおかげで、以前使っていた散水機は不要になったそうです。耐根シートは、芝の根で屋上のコンクリートを傷つけないために敷いています。植物の根の力は想像以上に強く、根の対策を施しておかないと雨漏りの原因になるそうです。
みどりと池の絶妙な調和がすばらしい!
 屋上には池もあり、睡蓮と花しょうぶを植えてあり、金魚や鯉、メダカが泳いでいます。また、ヤゴが育ち、シオカラトンボ、赤トンボ、糸トンボも巣立っています。建材ショップでしゃれた塀の材料を買い求め、防水シートを張った手作りです。初めは池の水をポンプで循環させていたそうですが、今では雨水だけで池の水を賄っています。池に限らず、あちこちに手作りのベンチや鉢カバー、手作りの花壇がありました。「週に1〜2度草むしりをするのは、負担にならず気分転換に役立つ」心身ともにお元気な源はこの屋上にあるのかもしれません。愛犬ボギーちゃんと一緒に庭園のみどりを眺めながら「この夏は涼しいでしょうね」と語られたご夫妻の笑顔はさわやかでした。
 ご自身のための屋上緑化は、結果として周辺のヒートアイランドの防止にも大きく貢献します。たくさんの建物の屋上がみどりで埋め尽くされたら、都会にもさわやかな風が吹くことでしょう。