「ファシリテーションを学ぶ」研修に参加して

 「ファシリテーション」はコミュニケーションを仲介する技術、会議進行の技術です。時間を守って進行する『時間管理』、公平に発言機会を提供する『公平さ』、議論を踏まえて適切に論点を絞る『編集力』を心がけながら会議の進行の仕方を学びました。

 会議全体の人数が多くても、グループを作り少人数で話し合うことで、緊張感が無くなり、確実に意見を言うことができます。最初のワークショプでは、同じテーブルの3人で、会議で困った経験について話し合いました。その後、全体討議ではグループ内で出た意見のポイントを、各グループの代表が23個ずつ発表し、ファシリテーター(進行役)が板書しました。

 意見を板書または付箋に書き出していく時は、一つひとつの意見を深めることはせず、書き出していきます。その後、キーワードに線を引いたり、囲みを入れて整理して結論を導き出していきます。

 次に行った板書のワークショップでは、6人のグループで「小学校6年生に、市役所(区役所)が何をするところかを説明する」という内容で話し合いました。意見を出し合い、紙に書き、内容をまとめて結論を導くという過程を実際に体験しました。グループごとの結果発表では主なポイントはどのグループも同じでしたが、説明の仕方に工夫があり、とても楽しい研修会になりました。

 講師は市民社会パートナーズの代表 庄嶋孝宏さんでしたが、小学校でPTA会長を経験するなど、地域に根ざした活動もされています。庄嶋さんが会長をされたあと、PTAに喜んで参加する人が増えたそうです。いろいろな場面で、ファシリテーションが重要な役割を果たせると感じました。